
使用していたユンボが古くなったり、壊れてしまったりして買取依頼や処分しようとお考えではないでしょうか。
とはいえ、「中古ユンボを買取に出した場合の買取価格の相場を知りたい」「壊れていて動かないユンボも買取可能なの?」と気になる方もいらっしゃいますよね。
本記事では、各メーカー別にユンボやミニユンボの買取価格相場を紹介しています。処分する場合の解体費用なども併せて解説していますので、参考にしてくださいね。
ユンボ・ミニユンボのメーカー別買取相場

ユンボとミニユンボ(車両重量6トン未満)の買取価格の相場を、WEB上で調べてまとめました。以下でメーカー別に見ていきましょう。
- コマツ
- CAT(日本キャタピラー)
- コベルコ
- 日立建機
- ヤンマー
- クボタ
ユンボの買取価格は状態や型番、年式や稼働時間などを考慮して総合的に査定されます。そのため、同じメーカーの型番であってもそれぞれも異なります。
また、国内外の経済情勢や時期によっても変動するため、紹介する買取相場は目安の一例として参考にしてください。
1.コマツユンボの買取相場
コマツのユンボの買取相場(目安)は、以下の通りです。
型番 | 年式 | 買取価格相場 |
PC30MR-1 | 平成12年式 | 108万円 |
PC120‐6E0 | 平成20年式 | 300万円 |
PC27MR | 平成13年式 | 25万円 |
コマツのユンボは国内外ともに需要が高く、中古のユンボも需要が高くなっています。そのため、型落ちしたモデルでも高値で売れることも。
とはいえ、買取価格は稼働時間や状態も含めた査定となるため、日頃からメンテナンスを丁寧に行っておくことが高価買取に繋がります。
2.CAT(日本キャタピラー)ユンボの買取相場
CAT(日本キャタピラー)のユンボの買取相場(目安)は、次の通りです。
型番 | 年式 | 買取価格相場 |
330C | 平成14年式 | 682万円 |
320DRR | 平成20年式 | 450万円 |
308CSR | 平成14~17年式 | 110~150万円 |
CATのユンボは、省エネシステムで燃費が高いことが魅力的です。そして、排ガス規制にも対応したクリーンな油圧ショベルなため、国内外共に需要が高くなっています。
買取の相場も、高く安定しています。
3.コベルコユンボの買取相場
コベルコのユンボの買取相場(目安)は、以下の通りです。
型番 | 年式 | 買取価格相場 |
SK200-10 | 令和2年式 | 1,150万円 |
SK70SR-2 | 平成20~24年式 | 230~300万円 |
コベルコのユンボは低燃費なことが特徴です。耐久性も高く長持ちなうえ、実用性も高いのが魅力的な信用度の高いメーカーです。
コマツやCAT(日本キャタピラー)などと比べると買取相場はやや低い傾向にあります。
4.日立建機ユンボの買取相場
オレンジ色のボディーカラーが特徴の日立建機のユンボ買取相場(目安)は、次のようになっています。
型番 | 年式 | 買取価格相場 |
SK120-3 | 平成9年式 | 220万円 |
ZX330LC | 平成16年式 | 465万円 |
EX100WD-3 | 平成8年式 | 250万円 |
油圧ショベルが国内シェア上位となる日立建機のユンボは、高い生産性と安全性が特徴です。
そのため、国内に限らず海外からの需要も高くなっており、高価で買取されることが多い傾向にあります。
日立建機は海外にも拠点を置いているため、外国人からも認知度の高いメーカーとなっていることも海外でも重宝されている理由の一つです。
5.ヤンマーユンボの買取相場
ヤンマーのユンボの買取相場(目安)は、次の通りです。
型番 | 年式 | 買取価格相場 |
YB231(Z) | 昭和60年式 | 10万円 |
VIO15-2 | 平成13年式 | 90万円 |
VIO17 | 平成30年式 | 155万円 |
ヤンマーはユンボはもちろん、ミニユンボも人気なメーカーです。ミニユンボはコンパクトで小回りが利くことや操作も簡単なこと、小さくてもパワーがあることから人気となっています。
また、ミニユンボはサイズが小さいため、トラックに載せて運べることも魅力的です。
ヤンマーのユンボ買取の相場は他メーカーと比べると低い傾向にあります。海外からの需要はあまり高くありませんが、年式が新しく、稼働時間が短いものは国内での需要が高くなっています。
6.クボタユンボの買取相場
クボタのユンボの買取相場(目安)は、次のようになっています。
型番 | 年式 | 買取価格相場 |
RX-505 | 2014年式 | 140万円 |
U-17 | 2015年式 | 130万円 |
小型で小回りが利くクボタのミニユンボ(車両重量6トン未満)は、国内外共に高いシェアを誇ります。
ミニユンボは、操作性に優れており、住宅街や農場・果樹園などで大活躍するユンボです。
個人の畑や庭で使用できるサイズであることや、アタッチメントを交換することで作業の幅が広がることから人気となっています。
ユンボを売却する方法

ユンボを売却する方法は2通りあります。
- ネットオークションに出品する
- 専門の買取業者に売る
それぞれのメリットやデメリットを解説します。
ネットオークションに出品する
ユンボはネットオークションに出品して売却が可能です。ネットオークションは思っている以上に高額で売れる場合もあります。
しかし、自分で出品して搬送する必要があるため手間と労力がかかります。また、出品したユンボは絶対に売れるとは限りません。
売れるのを待っているうちに時間が経ち、ユンボの価値がどんどん下がっていくことも考えられます。
そのため、売りたいユンボの状態が良かったり、人気のメーカーであったりする場合にはネットオークションに出品するのはおすすめです。年式や状態などを細やかに記載することで高価買取に繋がる可能性があります。
専門の買取業者に売る
ユンボの売却を検討している場合、専門の買取業者に売る方法もあります。
専門の買取業者は全国対応している業者も多く、スムーズに取引できることがほとんどです。引き渡しの手配や必要書類を作成してくれる場合もあるため、売却を検討している業者にそれぞれ確認しておきましょう。
また、査定時には専門の査定人がユンボの買取価格を適正に査定してくれるため安心です。できるだけ複数の業者に依頼し、対応や買取価格に納得したうえで売却することがおすすめです。
中古ユンボが高く売れる理由とは?!
中古ユンボが売れる理由は
- 中古であっても高性能で壊れにくい日本クオリティであること
- 定期的にしっかりとメンテナンスされていること
ユンボを含む日本の重機は中古であっても性能が高く、状態が良いものが多いため、企業や海外からの需要が高くなっています。
また、特定自主検査が労働安全衛生法にて義務化されており、定期的にメンテナンスされていることも中古ユンボが売れる理由です。
ユンボを高く売るコツ
ユンボを高く売るコツやポイントは、6つあります。
- 買取の相場を把握しておく
- 掃除をしてキレイにしておく
- 売るタイミングを検討する
- ハサミやバケットなどを一緒に売る
- メンテナンス記録を用意する
- 複数の買取業者に査定を依頼する
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
買取の相場を把握しておく
ユンボを高く売りたいと考えているなら、事前に買取専門業者のサイトなどで自身の売りたいユンボの買取価格の相場をリサーチして把握しておくと良いでしょう。
買取の相場価格をあらかじめ把握しておくことで、買取業者などに見積もりを出してもらった際に相場より低い価格で提示された場合、断りやすくなります。また、リサーチした内容を元に買取価格の交渉も可能です。
何も知らない状態で買取査定を受けるより、相場価格の知識をつけてから査定を受けたほうが高価買取に繋がります。
掃除をしてキレイにしておく
ユンボ本体やキャタピラーに付着した汚れや泥などは、掃除をしてキレイに取っておくことで、高価買取に繋がりやすくなります。
どれだけ年式が新しく、稼働時間が短くてもひどく汚れていると買取査定額が下がる場合があります。そのため、買取査定に出す前にキレイな状態に整備しておきましょう。
売るタイミングを検討する
ユンボの高価買取を狙うのであれば、売るタイミングを見極めることも大切です。
高価買取に繋がりやすい査定のタイミングは以下の通りです。
- 新しいモデルが出る前
- 買取業者も積極的になる1~3月頃
一般的に、中古品の売買はユンボなどの重機に限らず、型落ちしたものはどんどん価値が下がっていきます。そのため、新しいモデルが出る前に査定に出しましょう。
また、1〜3月頃の企業における決算期には中古市場も活発になり、買取業者も買取に積極的になる傾向にあります。
新型のモデルが販売される前の期間であり、中古市場も活発になる1〜3月頃を狙いましょう。
ハサミやバケットなどを一緒に売る
ユンボ本体とユンボのハサミやバケットなどのアタッチメントを一緒に売ることで、買取価格がアップする場合もあります。ハサミやバケットだけ必要としている方は、多くいらっしゃいます。
一緒に査定に出す場合は、アタッチメントに付いた泥などの汚れもキレイにしてから査定に出しましょう。
また、後からアタッチメントのみで買取に出そうと思っても、アタッチメントだけでは買取してくれないこともあります。
アタッチメントのみを売りたい場合は、アタッチメントのみ買取している業者や金属買取業者などに依頼したり、ネットのオークションに出品したりして買い取ってもらいましょう。
メンテナンス記録を用意する
ユンボのメンテナンス記録を用意しておくことも大切なポイントです。
ユンボはメンテナンスをしっかり行っており、状態が良いことを証明できれば買取価格が2〜6%ほどアップする場合があります。
メンテナンスを行った記録や今までの状態がわかる記録簿や、1年以内に1回受けることが義務付けられている特定自主検査を行った「証明シール」で状態を証明できます。
可能であれば、査定に出す前にメンテナンス状態を確認し、記録も用意しておきましょう。
複数の買取業者に査定を依頼する
ユンボの買取で一番大切なポイントは、複数の買取業者に査定を依頼することです。
ユンボ買取は、重機専門の買取業者に査定を依頼した方が高価買取が期待できます。
多くの買取業者が無料で査定しており、電話やWEBにて売りたいユンボのメーカー、年式や型番、状態を伝えるだけで査定してくれることがほとんどです。あまり時間もかからず、即日対応などすぐに査定してくれます。
査定をしたからといって、絶対に売らなくてはいけないことはありません。複数の買取業者に査定を依頼し、一番高価に買取査定をしてくれた業者にお願いすると良いでしょう
ユンボ買取までの流れ
ユンボの買取までの流れは、次の通りです。
- 買取業者に査定を申し込む
- 査定結果が届く
- 引き渡し・支払い
買取業者に査定を依頼する場合は、複数の買取業者に見積もりを出してもらいましょう。
ユンボを引き渡した後に動作や状態の確認を行い、最終的な買取金額が決まります。
そして、双方が金額に納得した場合、支払いとなります。
ユンボ買取に必要な書類
ユンボの買取に必要な書類は、売りたいユンボが大型特殊自動車か小型特殊自動車かによって異なります。
また、ナンバープレートの交付を受けているかどうかによっても変わるため、確認しておきましょう。
ユンボの区分 | 必要書類 |
大型特殊自動車(ナンバープレートあり) | ・車検証・身分証明書・印鑑証明書・自賠責保険証明書・納税証明書(固定資産税)・委任状(実印の捺印が必要)・譲渡証明書(実印の捺印が必要) |
小型特殊自動車(ナンバープレートあり) | ・標識交付証明書・譲渡証明書(シャチハタ以外の印鑑で捺印が必要) |
ナンバープレートのないユンボ(私有地のみでの使用) | ・譲渡証明書・販売証明書 |
必要な書類は、事前に買取業者にも確認しておくことがおすすめです。
ユンボ買取【よくある質問】
ユンボが壊れていて動かない場合や解体処分を検討している場合など、ユンボ買取に関してよくある質問を紹介します。
動かないユンボも買取してもらえる?
買取業者によっては、故障していて動かないユンボも買取してもらえる場合もあります。年式の古いものや過稼働のもの、長年放置されていたユンボも買取対象としています。
あまり高く買い取ってもらえない場合もありますが、一度買取査定に出してみることがおすすめです。
ユンボの解体費用はどれくらいですか?
ユンボの解体処分にかかる費用は、解体するユンボの大きさによって異なります。
小型のユンボの場合約1〜2万円、大型の場合は約3万円が解体費用の目安です。
また、壊れていて自走できない場合や、ナンバープレート交付を受けておらず公道を走行できない場合、追加でレッカーの費用がかかります。
レッカー費用の目安は、小型の場合約1万円、大型の場合約3万円です。
ユンボは解体処分するより買取がお得?
ユンボは数万円支払って解体処分するより、無料査定して買い取ってもらった方がお得です。
ユンボの解体処分を依頼する場合、以下の書類を準備する必要があります。
- 車検証
- 身分証明書
- 印鑑登録証明書
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 実印
そして、ナンバープレート交付されているユンボを解体処分する場合、解体処分を依頼する業者とは別で陸運局にも必要書類を提出し、「永久抹消登録」をする必要があります。
【永久抹消登録に必要な書類】
- 車検証
- 印鑑登録証明書(ユンボの所有者のもの)
- 委任状(ユンボの所有者のもの)
- ナンバープレート
- 自動車税申告書
- 手数料納付書
- 移動報告番号
- 解体報告記録日
- 永久抹消登録申請書
(参考:国土交通省「永久末梢登録」)
書類の準備や手続きを全部自分でやらなくてはいけないため、手間がかかります。また、永久抹消登録を行政書士に依頼する場合、1万円ほど追加でお金がかかります。
放置されていたユンボや壊れて動かないユンボなども解体処分を依頼する前に、買取の査定を受けることがおすすめです。
ユンボの買取相場を把握➡専門業者で査定しましょう!
ユンボの買取価格はユンボの状態だけでなく、型番・年式・稼働時間などを全て考慮して決定します。
買取価格の相場を把握していることで、査定価格が適正価格かどうか判断できます。買取業者に適正価格で売却するためには、複数の買取業者で見積もりを出すことが大切です。
また、ユンボを処分するには解体業者に依頼して廃車にするよりも、買取業者で買取してもらった方がお得です。
適正価格で高価買取に繋がりやすいのは、専門知識を持つ査定員がいる専門の買取業者となります。専門の買取業者に依頼して、あなたの大切なユンボを査定してみてはいかがでしょうか。